清涼感がある素材について
日本には世界に誇る事の出来る文化や伝統が沢山あります。
その一つをあげると、京友禅などもそれに数えることが出来るでしょう。
京友禅はシルクの生地を用い、糸を丹念に織り上げて独特の染色技術で
絢爛豪華な着物に仕上げていきます。
こうした着物を一つ作るにも、京に長年継承され受け継いできた
職人たちが分担し、専門分野をこなして一つの着物という作品を
仕上げていくのです。
世界にもこのような手間暇のかかった絢爛豪華な絹の衣装はほかになく、
世界中からも羨望のまなざしで見られているんです。
京都にはこのような着物だけにとどまらず、暖簾なども非常に生産量が多く
有名なアイテムとなっています。
暖簾とは京都に欠かすことのできない代物の一つなのです。
それは京料理や漬物店、呉服店などの店先に必ず掲げられるものであり、
それがないと商売ができないという店主さえいます。
暖簾が掲げられているとその店が何を商売にし、
営業中なのか休憩中なのかも示してくれるんです。
いわゆる看板や登畑の役目を果たすものであり、欠かすことが出来ません。
店先には清涼感のある風にたなびく素材の物をつかった暖簾が
掲げられていることが多いのです。
ヤング率が高く丈夫です
先述したように京の町の商売に欠かすことのできない暖簾ですが、
店によって使われている素材や染料なども多岐に渡り、
デザインなども店によってすべて異なります。
昔から木綿や麻が使われることが多いですが、最近では
ポリエステルなどの化学繊維の物を使うところも出現しています。
しかしながら木綿や麻の天然素材は見た目にも美しく、
しなやかでソフトになびくさまがいかにも優雅で品格を表現します。
中でも麻素材、特にラミー麻などを使った暖簾に拘って
製作する店主も祝なくありません。
ラミー麻は夏に最適な清涼感をもたらします。京の夏は酷暑であり、
店先を涼しげに円スつすることは不可避であって通気性に長けた
麻を好んで使うことが多いです。
そうした中でもラミー麻は水濡れに強度を増すヤング率が高いのです。
そのため雨風にも強く劣化しにくい特性があります。
ラミーの麻は熱伝導もよく、ヒヤッとした感触が特徴でもあります。
暖簾をくぐるときにお客様が涼しい気持ちになるのは、
こうした特性により物と言えるでしょう。
このような暖簾は京都のれんというお店で購入が可能です。
店舗ありますがネット販売などもおこなっているのです。